トランポリン指導者・武藤真也の挑戦

トランポリン指導の様子

「選手」「クラブ」そして「競技」を育てたい

トランポリン指導の様子北区北赤羽駅(浮間口)から徒歩約7分のところにある「TSRスポーツクラブ北赤羽本校」は2017年12月にオープンした。
このスポーツクラブは、全国でも珍しいトランポリンと体操専門の教室を開校している。

指導にあたるのは、運営者であり、クラブマネージャーでもある武藤真也氏を筆頭に個性豊かなコーチたちだ。
全員が「公益財団法人日本体操協会」公認の指導員、または審判員の資格を有している。
こうして、レベルの高い人材が集まってくるのも武藤氏の指導力と人望だろう。

今年10月には、板橋区の舟渡に2号店「舟渡サテライト校」をオープンした。

北赤羽校をオープンして1年足らずで2号店をオープン。
競技としてのトランポリン、体操があまりメジャーでないスポーツでありながら、会員を順調に増やしているのはなぜか。
特に、子ども向けクラスの稼働率は90%を超えているという。
そこで、経営者として、指導者として忙しい毎日を送る武藤真也氏の人物像に迫ってみた。

取材当日は、くしくも「世界体操2018」男子の予選日だった。取材先で、武藤氏がスマホをにらみつけ渋い顔をしている。
結果は、ロシア・中国に次いで3位。
もともと、高校までは器械体操をしていたこともあり、また国際体操連盟公認審判員、JOC強化スタッフという立場からも男子体操の予選3位という結果は納得がいかないのだろう。

そこで訪ねた「予選の点数は本選に持ち越さないのでは」と。
武藤氏は「予選で3位、それも点数がかなりあいている」「トランポリンに限らず、世界との『差』を埋めるためには、若手の育成を含めた一時的ではなく『継続的な強化』が重要」という返答だった。
東京オリンピックまで約1年半、愛情があるからこそ出る厳しい言葉の中からは、自らが若手を育てるという決意がうかがえた。近い将来、金メダルを掲げる選手の横に誇らしげに立つ武藤氏の姿を拝見できる日を楽しみに待ちたい。

武藤真也氏インタビュー

今日は小さな子どもたちのクラス、みんな楽しそうでしたね。

子どもたちはトランポリンを体験すると、ウキウキとかワクワクとか高揚感に近い感覚になるから面白がります。
子どもって素直ですからね。また、子どもたちは「できた」という達成感がうれしくて練習を継続します。
指導者はその「できた」というラインをしっかりと決めることが大切です。
そうすることで、子どもはできなかったことができるようになります。

指導者としての目標をお聞かせください。

私は3つの「育てる」を大事にしたいと考えています。まず指導者である以上、最終的な目標は「世界一の選手を育てること」です。
しかし世界一を育てるためには、これからトランポリンを知って頂く方々や、トランポリンに興味を持ってくれたちびっこたちを「しっかりと育てる」環境を準備するところから始める必要があると考えています。

そのためには「クラブ」そのものをしっかり育てなければなりません。
選手はもちろんですが、その指導者を育成するためのカリキュラムなど、まだまだこれから整備していきたい部分がたくさんあります。
そして国際審判員のひとりとして、世界各国が競技レベルを上げていく様子を日々体感することができる立場である以上、国内におけるトランポリン競技そのものを「育てる」ことについてもチャレンジしたいです。

トランポリンを教える上で心掛けていることはありますか?

TSRでは「指導員1名あたり6名以下の生徒を指導する」ことを徹底しています。
「効率が悪い」などとよく言われるのですが効率よりも安全性、また画一的な指導にならないためにTSRの「約束」のひとつとして定めています。
(ライター のぐちいつこ)

武藤氏をもっと知りたい!という方へ

ツイッター:http://twitter.com/tra_tumno1
武藤真也氏の競技に対する思いや日々の生活を愉快に紹介しているツイッター。ぜひ覗いて欲しい。
問合せ:TSRスポーツクラブ
電話:03(5948)7988
HP:https://tsri.co.jp/

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