深川めしの歴史

江戸時代、現在の永代、佐賀あたりの南方は「深川浦」と呼ばれ、潮が引けば砂が露出する砂州が広がっていた。
ここを漁場として幕府から漁業を認められていたのが深川の漁師である。
江戸時代の名産を記した『続江戸砂子』には、深川名産としてハマグリ、カキ、貝柱とあり、様々な貝類が獲れていたことがうかがえる。
深川の漁師たちが仕事の合間に食べる賄い飯であった「ぶっかけめし」が現在の深川めしとされている。

ちなみに当時は、船上で海水を真水で薄めて沸かし、それにアサリ、長ネギ、豆腐を煮た澄まし汁を冷や飯にかけて食べたという話や塩茹でしたバカ貝をご飯に乗せて食べていたといわれている。

江戸時代から参詣客や行楽客でにぎわった深川の地に、芭蕉記念館、深川江戸資料館が相次いで開館し、現在では深川めしの専門店、割烹、和食店のほかにも、そば、寿司、天ぷら、中華、洋食、居酒屋、甘味の店が加わり、それぞれの特徴を活かした創意工夫の「オリジナル深川めし」を提供するようになり、深川めしのバリエーションもさらに広がっている。

深川めしに欠かすことのできないあさりには、肝機能を高め代謝を促進するタウリンやビタミンB12がたっぷりと含まれている。
また、長ネギには昔からネギ湯が風邪の妙薬として知られていたように、体を温める効果がある。

深川発祥の伝統的健康食ともいえる深川めし。
時代は少しずつ変わり、流れていく中、下町情緒や人情とともに、今も残る伝統の味である。

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