創業二百年の伝統を紡いだ和紙の老舗「榛原」の魅力を探る

店舗

店舗日本橋は江戸時代から商業が栄えた街だったことから、伝統を紡いできた老舗が現在も数多く存在する。
文化3(1806)年創業の200年以上7代続いている、和紙の老舗「榛原」もそのひとつだ。

初代の佐助は、滑らかな筆あたりで、文字がきれいに描ける良質な雁皮(がんぴ)を原料とした紙を扱い一代を築いた人物だ。
明治時代には、ウィーンやパリの万国博覧会に出品し海外に和紙の魅力を紹介。
「榛原」の名前は、海外でも知られるところとなった。
また、柴田是真(ぜしん)や河鍋暁斎(かわなべきょうさい)など、当時一流の芸術家も多く愛用したことで、評判はうなぎのぼりとなる。

大正時代に入り輸入の記録計に使用する記録用紙の販売を日本で初めて着手したのも「榛原」だ。
昭和30年代始めには記録紙製造工場を設立し、現在も榛原の記録用紙は国内外で広く使われている。
また、明治・大正を中心に販売された下絵や書籍などが「聚玉(しゅうぎょく)文庫」として残っており、一部が店舗内のギャラリースペースに展示されており鑑賞することができる。

日本橋本店は、日本橋駅b6出口を出てすぐ。千代紙図案をイメージさせる外観が目を魅く。
のれんをくぐり中へ入っていくと、長きに渡り伝えられてきた和紙の世界が広がる。
そしてその空間は、老舗ならでは凛々しさが漂う。

店内にはさまざまな和紙製品が並んでいるが、やはり雁皮紙(1枚540円から)が店の一押し。その他、オリジナルの便箋や封筒、はがきなども充実している。中でも、蛇腹便箋レターセット(540円から)がお手頃価格で人気。榛原ノート(1512円)や朱印帳(1836円)などもあり(値段は税込み)。日本橋に来たら、ぜひ訪ねて欲しいおすすめの店だ。

住所・中央区日本橋2の7の1 東京日本橋タワー
電話・03(3272)3801
https://www.haibara.co.jp/

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